WILDLIFE

約26,000haという日本最大の広さを誇る釧路湿原は現在、哺乳類39種、鳥類約200種、爬虫類5種、両生類4種、魚類38種、昆虫類約1,100種と多様な生物の生息地として非常に重要な役割を担っています。

湿原の大部分である17,241haが鳥獣保護区に指定され、うち9,829haが特別保護地区として厳正な保護が図られています。

また、中心部の7,863haが1980年にラムサール条約登録湿地に指定され、多くの水鳥の貴重な生息地となっています。

こちらでは釧路湿原で見られる代表的な野生動物をご紹介します。

【タンチョウ】 Red-crowned Crane

釧路湿原を象徴する日本最大の鳥。現在では国の特別天然記念物に指定されているが、かつては生息地の開拓や乱獲によって絶滅寸前まで数を減らした。その後の懸命な保護活動の成果により今では1900羽を越えるまでに回復し、その多くが釧路湿原周辺に生息している。成鳥になると皮膚の露出している頭頂が赤くなりとても神秘的な姿を見せてくれる。


【オジロワシ】 White-tailed Eagle

その名の通り白い尾が特徴的な猛禽類。冬にロシア極東から南下し、その多くは道東や道北で越冬する冬鳥であるが、一部留鳥として周年生息している個体も存在する。繁殖地の南限である北海道では2009年時点で150つがい程度の営巣が確認されている。オオワシほどの派手さは無いが非常に精悍な佇まいで見るものを魅了する。


【オオワシ】 Steller’s Sea Eagle

大きいものでは翼開長250cmにも及ぶ日本最大の猛禽類。大きく黄色い嘴と白黒の体が特徴的で魚類を主食とし、水鳥や哺乳類の死骸を食べることもある。越冬地は道東に集中しているが近年では減少傾向にある。タカ類ではオジロワシ・イヌワシとともに国の天然記念物に指定されている。


【アオサギ】 Grey Heron

日本で繁殖するサギ類としては最大の種。和名のアオサギとは背が青みを帯びた灰色であることに由来する。釧路湿原には3月中旬に南方から飛来し、落葉広葉樹林やカラマツ林の樹上にコロニー(集団営巣地)を形成し繁殖する。湿原上空を「グァーッグァーッ」と濁った大きな声で鳴きながら飛翔するためよく目立つ。


【エゾシカ】 Hokkaido Sika Deer

北海道全域に生息するシカの一種でニホンジカの亜種の中では最大となる。主に低地から山地の山林に生息しているが、湿原の中でも比較的見る機会の多い野生動物である。草木や牧草を主食とし、餌が不足する冬にはササや樹皮などを食べて生活している。雄のみが有する角は毎年4~5月に外れ落ち、9月頃にはまた新たな角に成長する。


【キタキツネ】 Ezo Red Fox

北海道に生息するキタキツネは北半球に広く分布するアカギツネの亜種。本州・四国・九州に生息するホンドギツネよりも全体的にやや大きく、耳の裏と四肢の足首が黒い毛で覆われているのが特徴。北海道では比較的出会う機会の多い野生動物ですが、可愛いからといって餌を与えたり触れたりしないようにしましょう。


【アメリカミンク】 American Mink

アラスカやカナダを含む北アメリカ原産の特定外来生物。日本では1928年から毛皮を採る目的で北海道に持ち込まれ養殖されていたが、1960年代中頃には逃げ出した個体による野生化が問題となり、生態系への影響が懸念されている。とはいえ、川を一生懸命泳ぐ姿はとても可愛らしく癒されます。


【ヤマセミ】 Crested Kingfisher


【カワセミ】 Common Kingfisher


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